大脱走マーチ
「ご用意できました。」 えっ? 今頃何だ? チャカチャカとPCで確認すると、数ヶ月前に予約したDVDの順番が廻ってきたということです。 最近の図書館は頗る便利になりましたが、まだまだ改善の余地があるので、「感心した」とまでは言いません。
本当は、便利になったなあ、という正直な感想を持っているのですが、本を借りて読んで、読み終わった本を返却口まで持っていく、という長年親しんできたアナログの世界に、無理矢理オンラインを使って、検索・予約という一部分のみ現代化したという感じが否めません。 そもそも「本」そのものの生存が危ぶまれているのですから、こんな小さいことに早まって感動してはいけないのです。
で、DVD「大脱走」です。 もう何回も見ていますが、数ヶ月前に何かを確認したくて予約したのです。 何を確認したいのか忘れました。 それでも見始めるとどうにも止まりません。
「見よっ、大空を、晴っれーたみ空のもと、恐れずに、すすもオー」。 最初のセリフはドイツ兵による「アウスシュタイゲン!(降りろ)」。 装甲車からドイツ兵が降り、続いて米兵が下ろされます。
はじめて観たのは高校か大学の頃だったでしょう、こんな美しい自然の国で、こんなことが、と思いました。 ロケ地はわかりませんが、緩やかな丘陵が多い欧州の景色です。
スティーブ・マックウィーンのオートバイによる逃走シーンのカッコ良さと潔さのようなものに感動すらしました。 これ見てバイク免許取ろうとした若者は私をはじめかなりいた筈です。 実際に免許を取ったのは経済的に余裕ができた入社4-5年目だったのですが。 免許無いとね、ああいう状況になったとき困るじゃないですか、無免許ということはこの際問題にはならないでしょうが、少なくとも運転できないとネ。
さてさて、独房の場面、床に座り壁に向かってキャッチボール、なるほど独房ではこうやって過ごすのだな、ボールとグラブは必需品だ。
おおっ、今まさにリチャード・アッテンボローTHE脱走王が入所してきました。 グレーのトレンチコートはこうやって着るのだな。 デビッド・マッカラムは甲斐甲斐しく世話をやきます。 そうか、若い間はこうして仕えるのだな。
脱走用のトンネルは3本、それぞれ、トム、ディック、ハリーと名付けます。 なるほど、こういう名の付け方がクールなのだな、第一、第二、第三などと付けてはいけないのだ。
調達屋のジェームス・ガーナーは、つるはしであろうが、タイルであろうが、何でもないかのように請負い、必ず何とかします、プロはこうあらねば。
何のために予約までして借りたのか思い出せませんが、まあいいじゃん、こんなに教訓に満ちた映画なのだから。


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